広島県福山市芦田町福田

利鎌山遺跡(とかまやま遺跡)

山城の醍醐味を堪能できる福山市内最大級の山城跡。

群雄割拠した戦国時代、それは山城抜きにしては語ることはできない。利鎌山城跡は、土城のため石垣を見ることはないが、それゆえに山城としての輪郭がはっきり見えてくる。
尾根伝いから土橋を渡り、堀切・畝状堅堀群、主郭の南側は非常に険しい切岸だ。その昔、敵方はどうやってこの急峻な山を攻め登ってきたのか。下を覗き込むと足が竦んでしまう。
本丸に立つと、冬枯れの木立の間からは、福田の里が一望できる。この地を守るべく、城主はここから四方に睨みを利かせたか。山歩きが、ごく自然に歴史への扉を開いてくれる。

利鎌山城主については、明確な史料は残されていない。福田氏の家城であったようだが、その後滅んだとも存続したとも諸説ある。しかしこの山城跡の魅力は城主云々よりは山城としての圧倒的な説得力であろう。

土橋を渡るといよいよ山城に入りこむ。

山の西側麓にある登山口。別所集会所と木野山神社の間の舗装路を進んでいくと説明板があり、急坂を20分も歩けば尾根に出る。尾根筋の案内標識。

山の北方向(市原方面)からの登山道入口。10個近い小郭を登っていくと、大堀切がある。

本郭から望む福田の里。

山の北方向から登ると、眼前に立ちはだかる迫力の大堀切。身をもって「難攻不落」を体感する瞬間。この方面から郭を攻略することは、おすすめしない。