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秋から一気に初冬の気配…倉橋島沖・中島諸島沖のメバル

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型は今から、タイやイサキが竿を曲げ…

 10月の後半から一気に冷え込んだ。爽やかな秋よりも初冬の訪れを感じさせ、季節は既に冬へと一直線で走り始めている。ようやくコロナ禍も収まりを見せ、海へと向かう釣り人にも笑顔が見られるようになってきた今、狙うはやはりメバルだろう。今回の実釣はメバルを狙って、倉橋島沖(呉市)中島諸島へと向かった。

 竹原港を午後5時に出発、中島諸島へと向かう。中島諸島の中でも型が出る、中島沖を狙うことになった。先オモリ25号、ハリス2号、鈎メバル10号の3本鈎、エサは青虫を用意した。

 18時に釣りをスタートしたが、その直後に当たりが出た。リールを巻いて姿を待つ。そして浮いて来たのはメバル、型は23cmであった。

 「第一号」のお出ましだが、23cmは中島沖では中型。ぜいたくな言いぐさだが、あまりうれしいサイズではない。

 それからも次々と当たりがあり、メバルが上がって来るが、珍しく15~18cmの小型ばかり。ここのメバルとしてはサイズ不足で、次

々とリリースする。この型が出るようでは、メバルの調子はイマイチの感じ。船はポイント移動だ。

 と、黒田さんの竿が突然大きく曲がった。竿先を一気に絞り込んでいる。「こりゃメバルじゃないよ」と慎重にハンドルを回す。浮いて来たのはピンクの魚体、思わぬタイのお出ましであった。手にしたのは34cm。「これなら許す」とニッコリ!

 今度は私にも強い当たりが!「またタイか?」と慎重に釣り上げると、今度はタイでなく何とイサキ、35cmの珍しいお出ましだ。タイやイサキが釣れるのは、やはりメバルの食いが渋いためだろうか。

 その後ようやく、中島沖らしい29cmの大型が登場。ただ食いは依然としてポロポロ状態で、中島沖にしてはやや物足りない夜となった。しかし釣果の20cm~29cmが30匹は、やはり中島沖のメバルといえる。中島諸島のメバル、型は今からだろう。

つり仲間/浅野敏夫

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