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沖釣り情報・季節は秋から冬へと移り…

燧灘・四阪島周辺でタチウオが上昇、各地でハマチの釣果も!

 赤や黄色の落ち葉が風に舞って、そっと道路の片隅に集まっている。「寒くなったな」が朝のあいさつとなった。季節は駆け足で冬へと向かい、2021年の師走も大詰めを迎えようとしている。

 海に目を向ければ、島々の岩場や磯では落ち葉が波に揺られて、冬の訪れを告げる。波しぶきも冷たく感じるようになってきた。

 まだ水温が高く、瀬戸内には一カ月遅れの秋の名残も…。秋の魚と冬の魚が交差して、海の中では今、二つの季節が行き交っている。

福山沖~三原&呉沖

 内海町・横島沖に珍しくハマチの群れが入り、60~80cmクラスが釣れている。数は1~3本とムラがあるも、散発的にブリと呼べるサイズもヒットしている。 百間島近くまで出ると、40~50cmのヤズが3~6本期待できそうだ。当木島周辺ではタイの食いが続いており、30~60cmの型が3~4枚出ている。まだ水温が高くタイは狙えそうだ。

 三原沖・生口島周辺ではアコウの食いが面白そう。30~40㌢のサイズが2~3匹で、多々羅大橋下やひょうたん島周辺が狙いのよう。高根島周辺のタイは食い落ちて数が出なくなり、50㌢が1~2枚の釣果。

 燧灘・四阪島周辺では、ようやくタチウオが…。まだ指3本前後のサイズだが15~20本出るようになっており、数はさらに出そうだ。呉市・倉橋島沖ではハマチが好調、50~70cmが中心で10~15本期待できるよう。しかし今シーズンはムラが大きく、今後は予想しにくい。

笠岡沖~庄内半島

 笠岡沖・北木島~白石島周辺ではヤズが出るが40cmが2~3本程度、タイも30~50㌢と12月前半は食いがイマイチのよう。ただタチウオの食いだけは上昇中で、型は小さいものの指2~3本が15~20本も出ており、狙えばさらに型も出るように思える。タチウオに関しては期待できそうだ。

 少し東に走って下津井沖へ入れば、状況は良くなっている。瀬戸大橋周辺ではタイが望め、30cmと小型ではあるが5~7枚。三つ子島周辺ではハマチの60cm級が3~4本出ている。

 庄内半島・三崎沖ではハマチの60㌢級2~4本に加えてサゴシの食いが。40cm級ではあるが、2~4本の釣果が出ている。

 特筆すべきは、やや遠いが小豆島周辺でのハマチの好調さだ。牛窓沖~小豆島周辺ではヤズ・ハマチの40~70cmが6~10本も出ている。先週は小磯の灯台周辺と大角鼻沖で90cmのブリが姿を見せており、さらに期待できそうだ。

 なお、例年なら10月後半から11月にかけては笠岡沖などからイイダコの便りが入るが、今年はほとんど見られないようで、どうやら不作。イイダコの故郷と呼ばれる多度津沖からも数が釣れ始めているとの情報は少なく、15~20ハイの釣果が多いようだ。

つり仲間/浅野敏夫

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