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大型ルアーで狙うヒラマサ釣り

釣りつれ情報 つり仲間/浅野敏夫

村上豊のやさしいルアー専科

今回は「ダイビングペンシル」を紹介します。青物をターゲットに水面から水面直下を狙う大型ルアーで、キャストすると波が荒い状態でもしっかりとアクションします。誘い出しと呼ばれる釣り方で、磯とオフショアのどちらでも使えるため、多くのアングラーが使用しています。今回はこの釣りで狙える代表的な魚「ヒラマサ」にチャレンジするために、山口県の健洋丸さんにお世話になりました。  釣りの舞台は観光地としても有名な角島周辺。雄大な景色を見ながら、不慣れながらもキャスティングゲームを楽しみました。水面直下でヒットしたヒラマサは海底の根などに一目散に逃げる習性があります。根ずれによるラインブレイクを防ぐため、PEラインの6号以上を使って主導権を与えないようにする必要があります。使用するルアーは平均2cmで、100g近くと重量もあるのでヘビーなタックルが必要になります。私は今回が初めての経験でしたが、ルアーを投げて動かす一連の動作で、こんなにもヘトヘトになるとは想定外でした。  同船された60代の方に、この釣りについて教えて頂いたのですが、大物に対峙できる体力が必要なため日課として六㌔のジョギングをこなし、日本海の荒波に負けない体幹をつくるためにロードバイクに乗り、できる限り海に出続けているそうです。もちろん、道具にも一切の妥協はなく、全身全霊で挑まれています。その魅力を熱く語っていただき、それだけ人を魅了してやまない釣りなのだと感じさせられました。残念ながら、今回はダイビングペンシルでヒラマサが出ることはなく、後半はジギングに切り替えて大型のメジロを釣り、納竿を迎えることになりました。しかし、いつもとは違う場所で未体験の釣りに挑戦でき、かけがえのない経験となりました。船長さんをはじめ同船者の方々のアドバイスを頂いて、本命でないまでも魚を釣り上げることができましたが、必ずリベンジして、この釣りの魅力をお伝えできるように頑張ろうと思います。

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