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村上豊のやさしいルアー専科

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更新：2022年12月24日

ルアーで狙う「鯛ラバ」！

さて、2023年の初めは「めでたい」とかけまして、マダイをルアーで狙う「鯛ラバ」を紹介します。

鯛ラバは、魚の王様ともいわれるマダイを狙うルアーで、底まで沈めるためのオモリとユラユラ揺らぐ「ネクタイ」、アクセントの「スカート」、そして針の各パーツからなるシンプルなルアーです。元々は漁具から派生した和製ルアーで、漁師さんがマダイを狙うために、ビニールひもや海藻などを使って作っていた物が起源とされています。

尾道の港町でベテラン釣り師さんにお話を聞いたのですが、今でもマダイを狙う際は、海藻の新芽を加工したネクタイを作って釣りをされているそうです。 　今ではシリコン製のネクタイが主流で、釣具屋に行けば簡単に手に入りますが、市販品ではなく一から作る伝統的な鯛ラバの話を聞けたのは、感慨深い経験でした。

　鯛ラバの使い方は、船から使う際には海底まで落としてから、リールで10〜15回転ほど一定のスピードで巻き上げ、また落とす…を繰り返すだけ。簡単で入門しやすい釣り方なので、初心者にもお勧めです。

また鯛ラバの色や巻きスピードなど、さまざまな要素によって釣果に差が出る奥深さもあり、この釣りのとりこになる人は多くいます。私もその一人なのですが、釣るだけでは飽き足らず、鯛ラバを作る工房まで立ち上げて情熱を注いでいます。鯛ラバは船に限らず、岸から投げて使うこともできる上に、マダイだけでなく、青物、ヒラメ、アコウなど多種多様な魚を狙えるルアーなので、ぜひともチャレンジしてほしいのですが、真冬はマダイが渋い時期になります。極寒と渋さを楽しめる方以外は、本格的なシーズンの春に向けて、鯛ラバを手作りしてみてはどうでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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