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尾道の老舗旅館・西山別館せとうち旅館が運営引き継ぎ来春リニューアルオープンへ

せとうち旅館

 ㈱西山旅館が運営する老舗旅館・西山別館(尾道市山波町678-1休業中)の運営を、㈱せとうち旅館(井坂晋社長)が引き継ぐことが決まった。中央が西山社長、左から2番目が井坂社長。

 せとうち旅館は、瀬戸内エリアの観光関連事業者を支援する㈱瀬戸内ブランドコーポレーション(広島市、井坂社長)の100%子会社として3月1日に設立。4月末から運営を継承し、来春のリニューアルオープンを目指す。

 西山別館は、瀬戸内海に臨む広い芝生庭園の敷地内に6棟8室の離れと新館4室の客室、宴会場などを備える。1943年の創業。

 創業者から数えて4代目の西山社長は「個人の所有物というより尾道のものと考え

経営してきた」と話す。直近の大規模改修工事は1995年。再度大きな改修が必要な時期に差し掛かったが、天災やコロナ禍などの影響で思うように投資ができず、外部からの支援の必要を感じたという。

西山社長はせとうち旅館の取締役となり、引き続き運営の一端を担う。

 せとうち旅館の井坂社長は「世界有数の旅行目的地になり得る魅力的な瀬戸内で長年選ばれ続けてきた、まれに見る素晴らしい旅館」と西山別館を評価。「国内外の観光客に、尾道に滞在しながらさまざまな体験を楽しんでもらうために、歴史ある建物を生かしつつ快適な居住空間に刷新する予定」としている

 大正時代に建てられ、国の登録有形文化財にも指定されている西山本館(同市十四日元町)は今後、賃貸借や売却も視野に新しい利用方法を模索する。

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