• 備後の顔

洋菓子作りを支え52年 ランキング1位に感激

㈱マロンドール

㈱マロンドール 徳永 恭子さん

「全国から注文が殺到し、反響の大きさに驚いています。今はオンラインショップでの受注を中止し、店頭販売のみでの対応としています」

 日本経済新聞・土曜版「NIKKEIプラス1」の人気コーナー「何でもランキング」の12月5日付の洋酒ケーキ部門で、マロンドール(徳永行紀社長)の「ヘネシーブランデーケーキ(V・S・O・P)」が全国一位に輝いた。洋菓子作りに取り組む息子の行紀社長と夫の誠一さんを支えながら、接客・配達・商品開発などさまざまな業務をこなす徳永さん。「コロナ禍で大変な一年でしたが、最後にビッグニュースが舞い込んで、とても喜んでいます」

 20代前半で誠一さんと結婚。菓子店の裏方に徹しながら、本場フランスのラッピングを学ぶために神戸へ足を運び、地域にちなんだ商品開発の参考にしようと福山の歴史の勉強にも取り組んだ。

 2005年、福山市今町の本通商店街にあった旧店舗が火事により全焼。07年に現在の多治米町へ新店舗をオープンした。「移転して一三周年を迎えました。今は社長を中心に、五人の女性パティシエたちが店を盛り立ててくれています」

 店内のディスプレーも手掛ける徳永さん。季節ごとにさまざまな小物を用意して飾り付ける。「洋菓子は目と口で楽しむもの。皆さんのワクワク感がさらに高まるよう、飾り一つにも工夫を凝らしています」

 働き方改革やキャッシュレス決済の普及によって、この一、二年で仕事の流れが大きく変わったという。「時代の変化についていくのは大変ですが、感謝の気持ちを忘れず、お客さまの笑顔のために私にできることで、コツコツとお手伝いをしたい」

PAGE TOP