• ご朱印帳のすゝめ

樹栄山 光政寺(こうしょうじ)

樹栄山 光政寺

福山城は1622(元和8)年、水野勝成公によって築かれたが、その2年前に開かれたのが日蓮宗の光政寺だ。初代住職の智善院日凰聖人は水野勝成公とともに三州刈谷(現在の愛知県刈谷市)一乗寺から備後に来られ、20(元和6)年樹栄山光政寺を開き、2020(令和2)年に創建400年を迎えた。
市街地の約80%が焼失した1945(昭和20)年8月8日の福山空襲により、光政寺の本堂などは焦土と化したが、多くの檀信徒の協力を得て、戦災復興事業を行った。現在の本堂は60(昭和35)年頃に福山市加茂町から移築したもの。92(平成4)年の開山聖人350遠忌記念事業や2001(平成13)年の立教開宗750年記念事業、17(平成29)年の山門完成を経て、今の光政寺になった。
「本堂前のソテツは江戸時代のもので、戦火を生き延びたと聞いています」と第24代の下井泰全住職。同市東深津町から、光政寺ゆかりの法界塔を移築しており、「元禄の法界さん」として親しまれている。

3月中旬から12月中旬の日曜7時30分から、お経の練習会を行っている。予約不要で参加無料。寺が主催する団体参拝も盛ん。「宿坊に泊まり、親睦を深める旅です」と下井住職。「2024年は総本山身延山久遠寺を訪れました」と話す。
※参拝の証として日蓮宗では御朱印ではなく「ご首題」を授けます。

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