• ご朱印帳のすゝめ

湯野山 東福院

湯野山 東福院

 神辺町域を流れる高屋川の北方台地に位置する東福院。天平16(744)年、行基が聖武天皇の勅を奉り、虎睡山にお堂を建立して薬師如来を安置。松岡寺と称したのが始まりという。
松岡寺は延応元(1237)年に兵乱でほぼ焼失したが、薬師如来像は難を逃れてふもとに降り、ゆかりの地にお堂を再建。東福院と改称した。
戦国時代、領内の寺院は衰退の一途をたどり、東福院も廃墟寸前まで追い込まれたが、映朝上人が正徳5(1715)年に本堂を建立し、再建した。
本堂の屋根は三間四面の宝形造り。本尊を安置する須弥壇に薬師如来立像を安置。如来像は聖徳太子の作と伝えられ、今も篤い信仰を集めている。
平成二五(2013)年7月、現住職の金尾英正さんが龍神の気配を感じ、南から北の空を見たところ、龍神五体が飛んでいくのを見たことから、龍神に縁の深い水が湧くのではと思い立った。専門家により境内に水脈があることが分かり、掘り当てられた。「瑠璃光水」と名付けられたこの水はとてもおいしいと評判で、駐車場に設けられた水汲み場で自由に汲むことができる。

大みそかには訪れた参拝客108人が除夜の鐘を鳴らすのが習わしとなっている。しるこの接待もあり、新年の無病息災や多幸を願う人々で毎年にぎわっている。

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