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広島初「動くコンテナホテル」運営会社が福山市と協定

HOTEL R9 The Yard 福山

災害時に移設して宿泊所に

平時にはホテルとして運営しているコンテナ型の客室を、災害など有事の際に被災地へ移設し、「レスキューホテル」として仮設宿泊所などに活用する内容の災害時応援協定が3月30日、ホテルを運営する㈱デベロップ(千葉県市川市)と福山市の間で結ばれた。コンテナホテル業者と自治体との協定は広島県内初。締結式が同市役所で行われ、枝広直幹市長と同社の岡村健史社長が協定書に署名した。客室は市の要請に応じて提供される。枝広市長は「市民の安心安全を確保するために、普段からさまざまな選択肢を用意しておく必要がある」と話した。同社は同市大門町の国道2号線沿いに同25日、コンテナホテル「HOTEL R9 The Yard 福山」をオープンした。敷地内にはコンテナ型の客室が34室並ぶ。下部には車輪が付いており、車両で引っ張ったり、 船で運ぶなどして移設することができる。広島県への出店はこれが初めて。協定は国土交通省や全国の自治体と結んでおり、同市が114番目。中国地方では他に岡山県津山市と山口県宇部市で開業済みで、今後西日本での事業拡大を目指すとする。2018年に栃木県内に一号店を出して以降、協定に基づいたレスキューホテルとしての提供は七件に上るという。岡村社長は「緊急時にお役に立てることがあれば、優先して対応したい」と話す。コンテナホテルの客室はダブルとツインの二種類。いずれも定員2人で広さは13㎡。部屋はコンテナごとに独立しており、隣室の物音が気にならないという。料金は1泊6200円からで、ビジネス客を中心に人気を博している。チェックインは15時から、チェ ックアウトは10時まで。予約は専用ウェブサイトで。問TEL.084・959・2 767

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