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井上陽向さんのイラストが絵本に 各種オリジナルグッズも販売中 障害あっても創作通じて自立を

井上陽向さん

 福山市在住の井上陽向(ひなた)さんのイラストを絵本化した「ひなタウンへようこそ」(1000円)が、3月1日に発売された。英語版もある。いずれもA4スクエア判で、オールカラー28ぺージ。文章は重症心身障害の子を持つ北海道在住の絵本作家・しょうじあいかさんが担当した。
陽向さん=写真上=は福山北特別支援学校(福山市加茂町)中学部の新2年生。自閉症と知的障害があるが、地元の幼稚園や小学校に通って健常者の友達と過ごしながら、日常生活に必要なことを身に付けたという。
絵を描き始めたのは小学6年の秋ごろ。母の信子さんが昨年6月、インスタグラムに作品をアップしたところ大きな反響があり、陽向さんはフォロワーに勧められて公募展にもチャレンジした。
次第に全国のフォロワーから、陽向さんのイラストを使ったグッズ制作のリクエストが寄せられるように。信子さんは「障害があっても自立して生きられる方法を探りたい」とグッズを作り、インスタグラムで販売を始めた=写真中。絵本のほか、ポストカード(1枚300円)やオリジナルTシャツ(全サイズ、2500円から)などがある。全て送料込み。
イラストやメッセージを指定できる缶バッジ(500円)には「アレルギーがあります」「1人でいたら保護してね」など、さまざまな文面の注文が入るとか。絵本やグッズは「かしゅかしゅカフェ」(写真下、同市駅家町近田621-1、 090・2105・9888)でも扱う。

 

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