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田尻杏屋が第1弾商品 至高のアプリコットジャム アンズの濃厚な味を楽しんで

田尻杏屋

福山市田尻町でアンズ栽培とアンズを使った商品開発に取り組む「田尻杏屋」(同市田尻町3476、小林章宏代表)はこのほど、「至高のアプリコットジャム」=写真上=を発売した。同町にアンズの木が植えられてから、約340年がたつとされる。瀬戸内の美しい景色とピンク色のアンズの花が楽しめる「あんずの里」として広く知られるが、近年は生産者の高齢化や若者の農業離れなどで耕作放棄地が増えているという。小林代表は「畑を再生し、生産を継続して美しい田尻町を守りたい」と昨春、田尻杏屋を開業。耕作をやめたアンズ畑を借りて栽培し、アンズ商品の企画や、外部事業者と連携しての商品開発などを手掛けている。昨春まで市内の専門学校教員だった小林代表。農作業の経験はなかったが、生産者から指導を受けながら枝木のせん定や下草刈りなどを続けた。このほど第1弾商品として、「広島大杏」「幸福丸」という品種のアンズに、北海道産のビートグラニュー糖のみを加えてジャムを完成させた。濃厚でありながら、フレッシュな酸味と甘さが楽しめる。小林代表は「1つずつ手作りで仕上げました。口にした瞬間、幸せが広がります。お土産やプレゼントにぜひどうぞ」と呼び掛ける。

120g入りで1個3240円(専用の箱と袋付き)=写真下。田尻杏屋のほか、田尻郵便局(同町2873)、水呑Cafe Boneu(同市水呑町4727-1)で販売している。田尻杏屋のオンラインショップ(https://tajiri-anzuya.com)も開設し、インターネット販売を始めた。第2弾として、アンズを使ったジェラートも完成した。今後、地域のイベントなどでの販売を計画している。小林代表は「畑の管理から商品開発、販売までを一貫して行い、田尻アンズの産業化を目指す」と意気込んでいる。【問】☎090-3745-4942 ▽メールtajirianzuya@gmail.com

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