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松浜町の「福山民藝館」 65年かけて集めた各地の民芸品ずらり 無名職人の技が光る古道具を堪能

福山民藝館

 福山民藝館(福山市松浜町1-4-28)では、松尾地所㈱(福山市御門町)の創業者・松尾敏弘会長が65年かけて収集した民芸品を展示している=写真上。入館料は500円で要予約。
2018年、同社の創業60周年記念事業として開館した。飛騨高山で長年修業した㈱のじま家大工店(同市神辺町)の野島英史社長が設計・建築を担当、2年以上をかけて完成した=写真中。
 庭園には全国の民窯(みんよう)で作られた壺や水がめ、とっくりなど200点ほどが並ぶ。二階建ての館内には、船箪笥(ふなだんす)や階段箪笥=写真下左、囲炉裏(いろり)=同右=に関する道具類などあらゆる分野の古民具を展示。松尾会長は特に飛騨高山(岐阜県)産の物が好きで、年に5─6回通って買い集めた時期もあるという。
展示品に説明文は付いていないが、希望に応じて丁寧に解説してくれる。伊万里焼の文様の一種「蛸唐草(たこからくさ)」の収集数は2000点を超すとか。「途切れることなく続くめでたい図柄。これを目当てに訪れる人も多く、現在は『蛸唐草資料館』の開設に向けて準備中です」
 民芸館とは別に、倉庫にも多くの所蔵品が眠る。松尾会長は毎日コレクションを手入れし、展示物の入れ替えも自ら手掛けている。

 

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