滝山城跡周辺 遺跡めぐり その②(滝山城跡・五輪塔群)
県境にある戦国時代の山城跡
前回訪問した天満塚古墳に引き続き、その先にある戦国時代の山城「滝山城跡」へ行ってきました。頭塚から北西へ約200m進むと、滝山城跡の主郭に出ます。滝山城は15世紀末期、宮義兼が築城し、その後宍戸孫六郎が居住したと伝わっています。
ふもとに高屋川が流れる標高100mの山頂にあり、北に旧山陽道、西に旧石州道、さらに笠岡などの港に出る抜け道があるという、交通の要衝にある重要な城だったようです。主郭からは眼下に井原市高屋エリアが一望できます。 主郭の南側には高さ約2mの自然石を積み上げた野面(のづら)積みの石垣や、土塁状の高まり、護岸列石、採石場跡などが残り、見所です。
この山は備中国(小田郡・後月郡)と備後国(安那郡)の境界にあるため、別名三郡山城と呼ばれたそうで、主郭には「國境」と文字が掘られた国界石があります。旧山陽道、金光教芸備教会の近くの県境上にお店を構える渡辺ストアーの店先には、広島県と岡山県の国境の標石が埋められていて、店の98歳のおばあちゃんにいろいろ説明を受けながら見せていただきました。昔あった幻の城の抜け穴の話も不思議でした。 城跡の南側には滝山合戦場跡や五輪塔群、武将墓、明神塚などほかにも見所がたくさんあり、天満塚古墳とこれらを一度に見て回るのもおすすめですよ。
INFORMATION基本情報
名称 | 滝山城跡周辺 遺跡めぐり その②(滝山城跡・五輪塔群) |
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住所 | 岡山県井原市大江町3697-3 |
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