滝山城跡周辺 遺跡めぐり その①(天満塚古墳・こうべえ様)
町内最大級の長〜い横穴式石室
田上公民館に車を停め、田園を眺めながら住宅地を抜け、尾根へ進むと案内板が見えてきます。そこにある草むらのヒーロー(廃車)ライトエースを背に西へ進むと、尾根上にある天満塚古墳に到着しました。
南に開口する無袖式の横穴式石室で、開口は約1.65m、天井高1.2m、奥行ナント6m。古墳時代後期(6世紀後半)に築造されたとみられていて、町内では最大級のもで見応え抜群!石室入口の床には羨道と玄室を区切るしきみ石のようなもの(閉塞石)が埋まっているのが1番の特徴です。玄室内部は奥壁辺りまで隙間から入るこもれ陽で明るく見学しやすかったです。墳丘は流失して大きな天井石がむき出しの状態。組まれた花崗岩は、この先にある滝山城跡付近のものが使用されたらしい。かつて古墳の東隣に学問の神様として知られる菅原道真を祀る神社があり、そこからこの名前がついたそうです。
天満塚古墳からさらに西へ進むと、地元ではこうべえ様と呼ばれる頭塚がありました。滝山合戦における死者の首を祀ったもので、元は横穴式石室の古墳だったとも伝わっているそうです。
この先には備中・備後の国界に築かれた滝山城跡(次号その②に続く)があり、ついでに訪れるのもおすすめです。今回は標高があまり高くない上、道中はきれいに整備されきちんと案内板もあるので、初心者でもトライしやすいコース(片道約400m)でした。
INFORMATION基本情報
名称 | 滝山城跡周辺 遺跡めぐり その①(天満塚古墳・こうべえ様) |
---|---|
住所 | 井原市大江町 |
※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。