土井の塚古墳
民家にあるデッカイ横穴式石室
ふたば保育所の北側にある民家を訪問し、敷地内にある土井の塚古墳を見学させていただきました。家主の方にお許しを頂いてカーポートの奥へ進むと、塀の向こうに見えてきたのは木が大きく茂った墳丘。古墳は横穴式石室で、長さ(約)5m、幅2m、高さ2mで、上半分が若干朱色がかった一枚岩の奥壁に、見ごたえのある巨大な天井石が2枚、側壁は平らで滑らかに加工された大きめの石が積まれていました。積まれた石の隙間に細かい石が詰め込まれているのをよく見ますが、こちらにはほとんどなく、面がきれいに揃って見えました。古墳時代末期の7世紀前半頃に築造されたものとみられています。戦時中は防空壕として使われていたそうです。
2年前の大雨で墳丘と側壁の一部が崩れてしまったそうで、今は土嚢で補強されています。倒れた側壁は構造上、全体を解体しないと元の位置に戻すことは難しいそうで、倒れて空いた部分にも土嚢が詰めてありました。同時期の古墳に見られる、羨道と玄室の境にある左右一対の石柱(袖石?玄門石?)がこちらには右側にしかなく、珍しいと聞いていたのですが、倒れてしまっていたので残念ながらよく分かりませんでした。
古墳の右手には墳丘の上へあがる道がぐるりとつけられていて、登ってみるとこちらのお宅の神様が祀ってありました。どこもきれいに手入れがされていて、大事にされているのがよくわかりました。※見学はいつでもどうぞ、とのこと。その際は私有地内に所在している為、許可をいただいてから見せてもらってくださいね。快く見学させて頂けますよ。
INFORMATION基本情報
名称 | 土井の塚古墳 |
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住所 | 福山市駅家町法成寺 |
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