県史跡 大迫古墳[大迫金環塚]
石垣と一体化した県内屈指の巨大石室!
大迫古墳は服部大池の北側、畑や民家の石垣の一角にあり、石室は民家の庭先まで潜っているみたい。だまし絵のように周囲と馴染みすぎてうっかり通り過ぎてしまいそうなほど!おそらく円墳だったと考えられる墳丘は削られているためよく分からないようです。両袖式の横穴式石室で全長11.7m、玄室は長さ約5.7m、幅約2.5m、高さ約2.7m。羨道は長さ約6m、幅約1.9m、高さ約2.1m。二子塚古墳に次ぐ県内屈指の巨大石室のひとつで、古墳時代後期のものといわれています。
取材の数日前に雨が降ったせいか、中に入ると奥側が一面水たまりになっていてビックリ!ちゃぷちゃぷと進んでいくと、思った以上に奥行きがありました。
内部は加工した巨大な花崗岩を使用していて、立派な一枚岩の奥壁やきれいに揃った側壁が印象的でした。石の接合部には漆喰のようなものが塗られていましたが、当時のものなのかどうか…。
9月上旬でしたが、入った瞬間空気がとても冷んやりしていて、外気の蒸し暑さとはまったく違いました。水たまりに壁が反射して、いつもとは違った古墳内部の雰囲気を味わえました!
玄室からは須恵器高坏2点と中空の金環1点が出土したそうで「大迫金環塚」とも呼ばれているそうです。他にどんな埋葬品があったのか、気になりますね。
INFORMATION基本情報
名称 | 県史跡 大迫古墳[大迫金環塚] |
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住所 | 福山市駅家町新山 |
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