二塚古墳
ワオッ!こんなの見たことない!民家の裏庭に巨大古墳?!
JR駅家駅から車で北へ3分。蔵のある立派な民家にお邪魔し、お許しを頂いて母屋と蔵の間を裏庭へ抜けると…突如現れた巨石! しかも家との間隔はたったの約2m!思わず「なにこれー?!」と声を上げてしまうほどインパクト大の、二塚古墳の登場です。。
横穴式石室で、現在長さ約4m、幅約2.42m、高さ約3.1mの玄室奥部のみが露出し残っている状態。床面から1mより上側の壁に赤色の顔料が残っていて、元は真っ赤な玄室だったと想像されます。築造時期は古墳時代後期と言われていて、天井石はもちろん、奥壁や側壁までとにかく巨石が使われ、圧倒的なサイズ感。前部が失われていなければ二子塚古墳に匹敵する神辺平野最大級の玄室だったと考えられています。
1946年に府中高校の地歴部が発掘調査し、銅鏡や馬具類、武器類などが出土しました。特に金銅製の馬具である杏葉は朝鮮半島の技術で作られたそうで、大陸からの影響がうかがえます。玄室規模、巨石、豪華な出土品などから相当な有力者だったのではと考えられています。
元々は南側にもう1基古墳が並んでいたため「二塚」という名前がついたのだとか。そちらの古墳も気になります!
お住まいの藤井さんによると、家の基礎部分にも古墳の石が使われているそう。そして昔から子どもの遊び場だったとのこと。古墳をジャングルジムのようにして遊んでいたそうで…なんとも贅沢な遊びですね!※私有地内に所在のため、見学の際は許可を得ましょう。快く見学させて頂けますよ。
INFORMATION基本情報
名称 | 二塚古墳 |
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住所 | 福山市駅家町法成寺 |
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