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「小さな近所つくりたい 新市町のデイサービスねっこ 地域課題解決にも貢献

暮らしのデイサービスねっこ

小規模通所介護施設「暮らしのデイサービスねっこ」(福山市新市町下安井116-1)は、約20年前に廃業した縫製工場をリノベーションし、昨年10月にオープンした。石本貴徳代表は施設に隣接する家で生まれ育ち、工場は祖父が経営していた。「地域が抱える高齢化の課題に向き合いたい」と意気込んでいる。

石本代表は岡山県内の大学で理学療法士の資格を取得した。卒業後は兵庫県姫路市内の病院で8年間勤務し、帰郷。福山市内の二医療機関に約10年勤めて独立した。「いつかは地元で施設を運営したいと考えていました」。施設名には「根っこは見えない所でつながっている。人と人のつながりも同じ。施設に関わる全ての人がつながってほしい」との思いを込めた。利用者は新市・芦田・駅家・加茂町など市北部が中心。「このエリアには、日常生活に近い形で過ごせる小規模施設がほとんどない」とあって、一定の需要を見込む。

石本代表は「利用者それぞれの特性を生かして、より豊かな暮らしを実現することを理念としている」と話す。日常の活動に加えて地域とのコミュニケーションを深め、自発性を引き出す。「子供から高齢者までいろいろな人が集い、触れ合いの場となる“小さな近所”をつくりたい」

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