今年2月に全国公開された映画「鹿の王 ユナと約束の旅」（安藤雅司監督）の上映会が11月23日、府中市文化センター（同市府川町70）大ホールで行われる。時間は11時からと14時からの2回。一般1,500円で60歳以上は1,200円、3歳─高校生は1,000円。「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「君の名は。」など日本を代表するアニメ映画で作画監督を務めた安藤さんが、初めてメガホンを執った作品。2015年の「本屋大賞」を受賞した、上橋菜穂子さんによる小説を長編アニメ化した。映画化が望まれていた人気作ながら、壮大かつ複雑な世界観を映像化するのは不可能といわれていたが、安藤監督が実現させた。強大な帝国が支配する世界を舞台に、まん延する謎の病から生き延びて旅を続ける血のつながらない父と娘や、病の謎を解き明かすために奔走する天才医師の姿を描いた作品。声の出演は堤真一さん、竹内涼真さん、杏さんら。同市出身の安藤監督と作品をバックアップしようと昨年、母校である府中高の同窓生ら地元有志が集まって、「“鹿の王”試写会実行委員会」（立石道宏委員長＝立石電器産業㈱社長）を結成。今年1月に福山市内で試写会を実施した。 　全国公開終了後も継続して安藤監督を応援したいという思いから、故郷府中市で初となる上映会を計画した。当初は昨年に予定していたが、コロナ禍で延期に。同実行委は「今回こそ地元での上映会を成功させたい」と意気込む。 　親子ペアで100組・200人を上映会に招待する。希望者は、往復はがきの往信用裏面に二人の名前と年齢・住所、電話番号を、返信用表面に住所・名前を明記し、〒726─0012　府中市中須町1675　中国タクシー㈱　“鹿の王”上映会実行委員会宛に申し込む。10月31日必着。 　同実行委は「苦節一年、ようやくここまでたどり着いたという感じです。安藤監督への応援が府中の盛り上がりにつながり、人口流出や過疎化に悩む市への応援に変われば」としている。 　問　同実行委事務局（中国タクシー内）TEL.0847・45・4128