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福山医療センター小児科が無料で実施 保育施設対象の「こども出前講座」 食物アレルギーや新型コロナなどテーマに

独立行政法人国立病院機構福山医療センター

 独立行政法人国立病院機構福山医療センター(福山市沖野上町4-4-17、稲垣優院長)の小児科スタッフによる、無料の「こども出前講座」=写真上=が好評だ。
「保育士さんの不安や負担を少しでも軽減したい」と、同センターの小児科医や小児救急認定看護師、小児病棟の看護師や薬剤師らが子供の病気に関する最新情報を提供し、適切なケア方法を指導する。対象は同市内の保育所や幼稚園・こども園の職員。
「保育施設へ出向き、病気について説明したり救急対応を教える。実技指導や質疑応答も行う」と、同センター小児科医長で同講座のリーダーを努める藤原倫昌医師。オンライン会議システム「Zoom」での開催にも対応する=写真下。
今春からスタートし、半年で300人以上が受講した。分かりやすい内容と、気軽に質問できる雰囲気づくりを心掛ける。保育施設だけでなく、クリニックに付属する託児所や子育て支援センター、特別支援学校などからも申し込みがあったという。
「これまでは小児保育に携わる皆さんと意見交換できる機会がなかった。私たちにとっても貴重な経験になっている」と藤原医師。「医師や看護師に直接質問できるチャンス。ぜひ活用して」と呼び掛ける。
メニューは「食物アレルギーとアナフィラキシー」「窒息」「熱性けいれん」「薬の飲ませ方・座薬の使い方」「こどもの新型コロナウイルス感染症」の5つから選べる。開催は月・水・金曜の14─15時。申し込みは専用のQRコードから受け付ける。
藤原医師は「保育施設の皆さんに、子供の病気や事故に適切に対応できる知識・スキルを習得していただき、医療と施設の緊密な連携によって命を守りたい」と話している。

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