中国新聞

水野勝成の生涯描く 歴史小説家・藤井登美子さん 中国新聞に連載小説

福山市在住の歴史小説家・藤井登美子さん=写真=が中国新聞紙上で、福山藩祖・水野勝成の生涯を描く小説「鬼日向(おにひゅうが)水野勝成」を連載している。勝成が福山城を築いてから来年で400年。「若い頃は短気で思慮が足りないと言われた勝成が、いかに名君となったのか。その過程を描きたい」と意気込む。連載は1月22日から開始し、毎週金曜の朝刊に掲載される。勝成誕生前年の1563年に起きた三河での一向一揆から始まる。勝成の母は本願寺11世宗主(そうしゅ)・顕如(けんにょ)の妹との説がある。出生の経緯から青年期に親元を出奔し、放浪する時代や帰参後の活躍、福山藩主としての治世などが描かれる予定。藤井さんはこれまでに、勝成の妻や初陣をテーマにした短編を五編書いている。「若い頃は乱暴者のイメージだった勝成が、福山藩主となった後なぜ名君となったのか。その空白を埋めたい」と今回、長編に取り組むことにした。いとこの徳川家康が勝成に与えた影響も考察し、「なぜ勝成が15年も放浪したのか。史実に表れない両者の関係についても描きたい」とする。