福山市鞆の浦歴史民俗資料館

鞆の鍛冶用具と製品 国の登録有形民俗文化財に 広島県内で初

国の文化審議会(佐藤真会長)は1月15日、鞆の鍛冶用具と製品を登録有形民俗文化財に登録するよう、萩生田光一文科相に答申した。2月か3月には登録原簿に登録される予定。登録有形民俗文化財は2004年の文化財保護法改正に伴って文化財の対象を拡大したもので、これまでに45件が登録されている。広島県からは初の登録となる。登録されるのは、江戸時代後期から1955年ごろまでの鉄製の船具製品374点=写真上=と、製造に用いた鍛冶用具193点=写真下=の計567点。いずれも福山市鞆の浦歴史民俗資料館(福山市鞆町後地536-1)の所蔵品で、88年の同館開館を前に70年代後半から地元住民が収集した物が主。

用具は鉄を熱処理する火床に風を送る「鞴(ふいご)」、作業台の「金床(かなどこ)」、鉄を挟んで打つ「箸」と「鎚(つち)」など用途ごとに大小の用具がそろう。製品は「いかり」と「船釘(ふなくぎ)」が代表的な物で、釘は「縫釘(ぬいくぎ)」「通釘(とおりくぎ)」「包釘(つつみくぎ)」「貝折釘(かいおれくぎ)」など木造船の建造用途によって異なっている。昭和中期までに製作された各種製品が網羅的にそろう。