岡山県矢掛町

本陣など含む「矢掛宿」 重伝建選定が確実に 観光客回復へ期待高まる

 矢掛町中心部に残る旧矢掛本陣などを含む「矢掛宿伝統的建造物群保存地区」が、全国的にも価値が高いとして「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に選ばれることが確実になった。国の文化審議会がこのほど、文部科学大臣に矢掛宿を選定する旨を答申した。官報告示を経て正式に決定する。
重伝建は市町村が条例などで定めた建築物の保存地区のうち、特に歴史的価値が高いものが選ばれる。文化審議会が答申した地区を、文科相がそのまま認めるのが通例。
同町は重伝建選定を目指して今年、町中心部の一部約11.5haを保存地区とした。山陽道の宿場町として栄え、幕末には篤姫も宿泊したとされる国の重要文化財・旧矢掛本陣石井家住宅=写真上=や、同じく脇本陣高草家住宅などの伝統的建造物が、江戸期の姿を今もとどめている。
 同町矢掛と小林の保存地区内では電線地中化などの工事が進む=写真下。また来年3月28日には道の駅「やかげ宿」が保存地区隣接地にオープン予定で、町や町内事業者はコロナ禍で減った観光客の回復を期待する。