おかやま山陽高等学校 機械科

イノシシ用の箱わな製作 深刻化する獣害解決へ

生徒がイノシシの着ぐるみをかぶって捕獲の様子を実演

 

おかやま山陽高等学校(浅口市鴨方町六条院中2069、原田一成校長)機械科の生徒らがこのほど、イノシシによる獣害に悩む浅口市からの依頼を受け、捕獲用の「箱わな」一式を試作した。同校で11月16日、栗山康彦市長らを招いて試作品の披露が行われた。鉄製の箱わな本体は縦1m、横2m、高さ1mで重量は80kg中に餌を置いておき、イノシシが入ると仕掛けで入り口の落とし扉が閉じる。同時に㈱サンアース(岡山市)製のセンサーが作動、岡山県猟友会浅口分会の携帯電話にメールが送られる仕組み。猟友会員は本体より一回り小さいおり=同手前=を持って現地に赴き、箱わなに連結。入り口と逆側にある小さな扉を開けてイノシシをおりに追い込み、トラックの荷台に乗せて運搬する。扉が一つしかない従来のわなと比べて安全性が高く、イノシシを傷付ける可能性も低い。生きたまま運べるため、食肉処理する場合も新鮮さを保てるという。同市内では耕作放棄地の増加などに伴ってイノシシ被害が深刻化しており、昨年は五年前の三倍に当たる550頭を捕獲。各所にわなを設置しているが、市民からは対策強化を求める声が多く、今回同校に製作を依頼した。「溶接同好会」に所属する約20人を中心に、夏休みから作業を本格化。二学期に入ってからは早朝や放課後も取り組み、猟友会のアドバイスも受けながら仕上げた。今後改良を施した上で、今年度中に計5基を納入する。市では町内会などに貸し出す予定。