井原鉄道と大原美術館

クラウドファンディングで「アート列車」を 名画あしらい来春運行開始

第3セクターの井原鉄道㈱(井原市東江原町695-1、藤本悌弘社長)は11月2日、倉敷市の美観地区にある大原美術館とコラボしたクラウドファンディング(CF)を始めた。同美術館の所蔵する名画を車両にラッピングし、「アート列車」とする目的で、期間は12月18日まで。

長さ18mの車両の左右にある窓計11枚に、絵画を切手風にアレンジしたものを貼る。窓の下部分や車内の天井、中吊り広告用スペースなどにも絵画をあしらい、列車が丸ごと美術館になる。デザインは岡山県在住のアーティスト、太田三郎さんが担当する。絵画は今後選定するが、エル・グレコの「受胎告知」やモネの「睡蓮」、ルノワールの「泉による女」やゴーギャンの「かぐわしき大地」など同館を代表する名画が車両を彩る予定。CFサイト大手のREADYFOR㈱(東京)と中国銀行、山陽新聞社が共同で運営するサイト「晴れ!フレ!岡山」で寄付金を募る。井原鉄道公式ホームページからもアクセスでき、一口の金額は3,000円〜50万円。5,000円以上の寄付に対しては、井原線オリジナルカレンダーや乗り放題切符、同館入館券などさまざまなリターン(返礼品)を用意する。企業には15万円のコース(アート列車とは別の車両の中吊り広告一枠を一年間提供)がお薦め。鉄道ファンには運転体験ができる5万円のコースが人気という。アート列車は来年2月中旬に施工を始め、3月下旬に発車セレモニーを行った上で4月から通常運行する予定。対象車両の座席は、新型コロナウイルス感染予防のためロングシートに改造する。