ワインショップ ショワジール

伏見町にワインショップ 角打ちスタイルで気軽に 駅前のにぎわい創出にも一役

 

 福山市霞町の商店街でワイン醸造所「ふくやまワイン工房」を運営する醸造家の古川和秋さんが1月13日、同市伏見町にワインショップ「ショワジール」をオープンした。空きビルをリノベーションし「若い人が入りやすい雰囲気にした」と古川さん。駅前地域のにぎわいづくりに一役買う意気込みだ。

 古川さんは昨年、同市が主催するリノベーションスクールに参加したことを契機に、醸造所とは別にワインを気軽に楽しめる場を作ろうと決めた。店名はフランス語で「選ぶ」の意味。古川さんが厳選した世界のワインを客が選べる。

 店内は簡単なつまみとワインを楽しめる角打ちスペースと、古川さんが選んだ国内外のワインを貯蔵するワインセラーがある。

 角打ちスペースは立ち飲み用カウンターで、数種類のワインを有料で少量ずつテイスティングできる。つまみは国産の生ハムや厳選した国内外のチーズを提供する。壁面はブドウ畑をイメージしたデザインにした。

 ワインセラーは常時、摂氏一三度で保管。客が直接ワインセラーから好みのワインを選んで購入できる。角打ちとワインセラーの間の通路の壁は、同工房で醸造したマスカットベリーAの搾りかすを混ぜた珪藻土で、ワインの副産物から出来たため「福山ワインの壁」と称する。

 古川さんは「待ち合わせに利用したり、当店を手始めに町内の店をはしごしてほしい」と話す。また「町内のお店にうちのワインセラーを活用してもらうことも可能」と、連携も視野に入れる。