NIPPONIA 鞆 港町

鞆に分散型宿泊施設「NIPPONIA 鞆 港町」2棟がプレオープン

「ENOURA」棟の外観

福山市鞆町の古民家を改修した分散型の宿泊施設「NIPPONIA 鞆 港町」が12月24日にプレオープンした。町に点在する古民家や空き家を再生し、地域全体を一つの宿泊施設に見立てる。同日は2棟がオープン。他に鞆の商家を改修中(来年4月にオープン予定)で、計3棟で事業を展開する。プレオープンした2棟は同町後地の鞆港を一望できる高台に立つ。いずれも築約80年の古民家を改修した。このうち「ENOURA(エノウラ)」棟は宮沢喜一元首相の父・裕氏が別荘として建てた古民家。2室あり、定員はそれぞれ3人と2人。宿泊料金は税別で1泊1人25,000円から。「MOTOMACHI(モトマチ)」棟は3年ほど前まで住宅として使われていた古民家を改修した。2室で定員は各4人。宿泊料金は同1泊22,000円から。両棟とも1棟貸しが可能。

「MOTOMACHI」棟の外観

洋風の客室(他の3室は和風)

ベッドのカバーやルームウエアの生地にはデニム地を採用。また備品類には町内の船具店や企業の倉庫から出てきた船具や屋久杉の端材を活用し、鞆らしい雰囲気を演出している。朝食は町内の和食店で調理。京都で修業した料理人が京料理をベースに旬の野菜や地元の魚をふんだんに使ったメニューを提供する。ご飯は土鍋炊き。夕食は町内の「季節料理 衣笠」で特製コースを提供する。オプションで漁業体験(季節限定)や鉄の鋳造体験といったコースも設けている。鳥井践支配人は神戸市出身。妻の千晴さんと鞆に移住し、施設を管理する。「鞆は人と人とのつながりが深い土地。住人になった気分になれるようなおもてなしをしたい」と話す。

寝室のベッドにはデニムを使用

施設を運営するのは2019年に設立した㈱hitohi(同町鞆595)。尾道と福山を拠点に地域活性化事業に取り組む㈱ディスカバーリンクせとうち(福山市新市町)と、地域の歴史的資源を活用して地域全体の活性化を図る「NIPPONIA事業」を全国で展開する㈱NOTE(兵庫県丹波篠山市)が共同で設立した。寝室のベッドにはデニムを使用hitohiはディカバーリンクせとうちの出原昌直社長とNOTEの星野新治社長が共同代表を務める。NIPPONIA事業は福島県から熊本県まで全国で展開していて、鞆が24カ所目。星野社長は「地域の歴史的資源を活用し、懐かしく新しい暮らしを創出したい」と意気込む。飲食店など宿泊業以外の事業も視野に入れる。チェックインは15時〜18時、チェックアウトは10時までで火・水・木曜定休。1月中は「試泊期間」として、両棟の宿泊料金を税別1人1万5000円にする。▽問・予約 070-1458-7743  ▽https://nipponia-tomo.jp

地元の食材をふんだんに使った朝食

鞆港を一望できるロケーション