株式会社キャステム

「原爆の子の像」のモデル 佐々木禎子さんの折り鶴 キャステムが金属化へ

精密部品メーカーの㈱キャステム(福山市御幸町中津原1808-1、戸田拓夫社長)と一般社団法人禎子の折り鶴(福岡県、佐々木住幸代表)は1月19日、「禎子の折り鶴を世界中の人に届けるプロジェクト」を発足した。同社は、平和記念公園(広島市)の「原爆の子の像」のモデル・佐々木禎子さんが最後に折った折り鶴の実物を3Dスキャンし、そのデータを用いて金属化。紙製の折り鶴を金属製の“永遠の折り鶴”としてよみがえらせ、「SADAKO」と命名して世界中の人へ届ける。現在、禎子さんの折り鶴は佐々木家や広島平和記念資料館などに100羽ほどしか残っておらず、世界中から寄せられる寄贈の依頼に応じられない状態。また紙の色あせや劣化によって、保存には専門的知識と設備が必要となっている。

1月19日、禎子さんの兄の佐々木雅弘さんとおいの住幸さんが同社を訪れ、実物の紙の折り鶴二羽を戸田社長に手渡した。そのうち幅1.5cmほどの小さな折り鶴は、禎子さんが亡くなる直前に折っていたものだという。同社は2017年から、著名人の体の一部や道具など本物から型を取り、3Dスキャンして商品化するブランド「History Maker」(https://www.history-maker.jp/)を展開している。「広島県の企業として、平和の象徴である折り鶴を通した発信ができれば」と雅弘さんへ提案。同社の技術力を生かして「禎子の折り鶴」を金属化・量産する。今後、お守りやキーホルダー、アクセサリーにして特設サイトなどで販売する。発売日は広島への原爆投下の8月6日とする予定。多くの人の手に届きやすい価格帯にし、売上の一部は平和事業などへ寄付する方針。