エアコンの温度設定は大丈夫ですか？

気象庁の三カ月予報によると、この夏の平均気温は例年より高いとか。電気や都市ガスへの政府の補助金は5月で終わりましたが、近年の猛暑は災害レベル。電気代を気にしつつもエアコンを上手に使って乗り切るしかありません。
お宅のエアコンの設定温度は何度ですか。28度が推奨されていますが、条件は住宅の機能によって異なります。温度計を活用して、室温を28度に保つにはエアコンを何度に設定するかを確認しましょう。
室温を保つ上で輻射（ふくしゃ）熱を考慮することも大切。壁や天井、家具などの温度が室温に及ぼす影響は大きく、これらの面積の温度を下げるには相当なエネルギーを要します。

外出時エアコンは切る？

例えば、暑い日の外出時にエアコンを切ると、帰宅時の室温は30度を超えることもあります。帰宅後すぐにエアコンのスイッチを入れても、家全体の温度が上がっていたら快適な温度になるには相当の時間がかかります。この夏は数時間ならエアコンを切らずに外出してみませんか。
「それでは電気代が高くなる」と心配されるでしょうが、エアコンの使い方としては帰宅後暑くなった室内を急に冷やすより、一定の温度を保ち続ける方が節約になるのです。また、暑い部屋で熱中症になったら…。「この数年の猛暑は以前の日本とは違う」という認識を持つことも必要です。
とはいえエアコンで室内を冷やし過ぎるのは体にとっても負担。外出時や就寝時は設定温度を上げれば、健康面でも金銭面でも安心なのです。

エアコンと家の見直しを

「夏は電気代が高くて…」というお宅はエアコンや住まいを見直しましょう。一〇年以上も前のエアコンなら買い替えをご検討ください。
築年数が古い家なら断熱性能に問題があるのかも。古いマンションなら、気密性の低い窓を二重窓にすれば、改善が期待できるでしょう。一方で、築年数の古い木造住宅をリフォームして断熱性能を改善するのは難しいのが事実です。状況によって異なりますが、「二重窓にするだけで暖かくなる」というのは幻想に過ぎない場合も少なくありません。
「ペットのためにエアコンは24時間稼働しているけど、数年で故障する」という方はいませんか？ペット特有の問題が潜んでいる場合があります。人が快適に暮らすためには温度と湿度の管理が欠かせません。専門家集団の我々にお気軽にご相談ください。