広島県立ふくやま産業交流館(ビッグ・ローズ)

姫谷焼や平櫛田中の彫刻など備後ゆかりの名品を展示即売17─19日にビッグ・ローズで

 17世紀に現在の福山市加茂町で制作され「幻の陶磁器」とされる姫谷焼や、福山市名誉市民の彫刻家・平櫛田中の作品など備後ゆかりの名品100点以上を集めた展示即売会が6月17─19日、同市御幸町の広島県立ふくやま産業交流館(ビッグ・ローズ)で行われる。

 1899年創業の原古美術(同市御船町1─4─1)と新古美術 文大(同市多治米町1─12─1)の共催。福山城築城四〇〇年の協賛事業として実施する。備後ゆかりの名品を通じて、次なる四〇〇年に文化をつなげたいとの思いで企画した。

 姫谷焼や田中作の大黒天像をはじめ、福山藩主ゆかりの品、福山藩士で幕末─明治期の画家・藤井松林、同市名誉市民の日本画家・金島桂華の作品などが集合する。江戸後期の思想家・頼山陽、同市加茂町出身の作家・井伏鱒二ゆかりの品、鞆の名産・保命酒の徳利も。福山空襲で焼ける前の福山城を描いた絵画も登場する。

 開場時間は三日間とも10─16時。一部非売品あり。問 TEL084-923-1884(原古美術)、TEL084-982-7778(文大)